アメリカ大統領選挙の最終結果が出ました。バイデン候補が306、トランプ大統領が232でバイデン候補が勝利しました。ただし、今日時点では、トランプ大統領はまだ敗北を認めていません。この結果を受け、いろいろなニュースや解説がインターネットやテレビで出ており、大変参考になります。私は専門家ではないので一日本人としての感想を述べたいと思います。

今回の大統領選挙で私が感じたポイントは二つあります。一つ目はアメリカの民主主義は機能しているということです。アメリカの大統領選挙は基本的には国民の直接選挙です。これにより、大きな権限を持つ大統領を決めます。これからの4年間は大統領に特別なことでも起きない限りアメリカは大統領がリードしていくことになります。これは、日本とはずいぶん違う体制です。そして今回の大統領選挙ではアメリカ国内の分断が大きな争点となり、次期大統領のバイデン氏は、国内融和のため共和党の意見も取り入れながら国政をリードしていくことになり、国政のバランスを保つことが大変重要となります。

トランプ大統領の国政は、選挙受けの良い政策を直観的に行ったため、強い反感を招き国政のバランスが大きく崩れ、さらに選挙運動では国内の対立をあおる手法をとっていました。今回の大統領選挙では大きくアンバランスになった国内の世論を修正しようという選択が示されたと感じており、アメリカの民意は正しいと思いますし、それが反映できた大統領選挙というシステムは、問題があるにしても、ちゃんと機能していると感じました。

二つ目は、全体の投票率の高さとトランプ大統領への投票数の多さです。当然、日本人の私にはその理由は正確には理解できません。普段のトランプ大統領の言動から、バイデン氏が大差で勝つのだろうと考えていましたが、まれにみる接戦となり驚きました。このトランプ大統領への人気は、多くの人が従来の政治に不満を抱えているからではと感じました。ネット社会になり多くの人がいろいろな意見を言えるようになりました。また、デマの拡散で間違った情報も多くあり、それが原因で、不満をあおっている面もあります。しかし、社会が多様化している現代は意見も多様化し、いろいろな立場での意見が出てくるのは必然です。すべての立場に満足のいく政治はできませんが、現実的で最適な解を探すのが政治です。アメリカ大統領選挙は4年に一度ありますから、民主党も共和党も今回の原因を分析して、政策に反映してくると思います。それは多くの支持を得るための最適な解に近づくことになると思います。今後政治を行う上では、ネットにあふれた意見の分析と最適解を探すための議論が大変重要になっていくと思います。

今回のアメリカ大統領選挙の結果から、日本人ももっと国政に対して意見をどんどん発信し議論していくべきだと感じました。政治的な意見に正解があるわけではありません。多くの意見から、現実的な最適解を決めるのが政治です。ですから、国民の多くの意見こそが、正しい政治の原動力になると感じた大統領選挙でした。


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