【WooCommerceを使えるようになろう。】
はじめに
- 前回のブログでは、WordPressとプラグインのWooCommerceを利用するとITの知識がない個人事業者でもECサイトを構築できることを説明しました。
- ECサイトでは、多くの機能(商品管理、カート、発注、・・・・)が必要となり、WooCommerceは、これらの機能を兼ね備えていますので、大変複雑なソフトウェアといえます。そのため、このWooCommerceを使えるようになることが、ECサイト構築の最大のカギとなります。
- WooCommerceを使えるようになるための第一歩として、もっとも単純な、販売シナリオを実現するECサイトを考えます。このECサイトを実現するWooCommerceの設定方法を実践することで、WooCommerceの理解が早まります。
ベースシナリオ(もっとも単純な販売シナリオ)
- 1種類の商品(ここではカップ)をネットで販売します。
- ECサイトから注文があったら、注文にオーダー番号を付して、ステータス管理する。
- 発注ステータス:顧客から注文が発生
- 支払いステータス:こきゃくの支払いが完了
- 完了ステータス:商品の発送が完了
- 商品の配送は宅配便で1日1回、12:00に出荷する。(中部地区から全国に配送、場所により配送料がことなる。)
- 販売数は、1回に1個とする。
- 消費税はなし。(売上が半年間で1,000万円以下)
- 支払いは、銀行振り込みか、代金引換とする。
ベース機能
- ベースシナリオを実現するECサイトの機能をベース機能とします。ベース機能を持ったECサイトのイメージを左図に示します。ベース機能には、事業者の機能と顧客の機能があります。
- 事業者の機能
- 初期設定:店の情報、配送料、決済方法などをECサイトに設定する。
- 商品管理:商品をECサイトに表示させ顧客に閲覧できるようにする。
- 注文オーダー管理:注文の状態をわかるようにするため、発注、支払い、完了などのステータスで管理する。
- 商品配送:これはECサイトの機能ではなく、宅配サービスを利用する。
- 顧客の機能
- 商品閲覧:ECサイトで商品を確認する。
- カート(ショッピングかご):カートによる商品のピックアップを行う。
- 発注:発注処理を行う
- 決済(支払い):費用を支払う。 この場合は、銀行振り込みと代金引換しかないので、ECサイトの機能以外のサービスとなる。
- 商品の受け取り:宅配便を利用するのでECサイトの機能ではない。
- 事業者の機能
- ベースシナリオを実現するベース機能には、ECサイト以外の機能も含みます。商品の配送と決済になります。今回は、商品配送は、宅配を利用します。決済は、銀行振り込みと宅配での代金引換サービスを利用します。
WooCommerceの設定手順
- ベースシナリオを実現するためのECサイトを構築する手順を以下にしまします。ECサイト構築にはのWooCommerceの設定と必要なページ作成などが含まれています。
- WordPressの設定で検索エンジンがインデックスしないようにしておく。
- WooCommerceのインストール(Jetpack、Mailpoet3は無効化)
- Japanized for WooCmmerceのインストール
- Contact Form 7のインストール
- Japanized for WooCmmerceの設定(設定、配達方法、支払い方法、特定商取引法)
- WooCommerceのセットアップウィザード実行
- WooCommerce設定(一般、商品、税、配送、決済、アカウントとプライバシー、メール)
- 商品登録
- プライバシーポリシーのひながたページ作成
- Aboutページ作成(特定商取引のショートコードを張り付ける。)
- お問い合わせページ作成(Contact Form 7を利用)
- トップページのカスタマイズ(ロゴの貼り付け、ヘッダーナビゲーションの編集、サイト画像の編集、商品の表示、フッターナビゲーションの編集)
- 上記手順の具体的内容を左側の動画に示していますので参考にしてください。動画では、WordPress5.9がインストール完了した状態からスタートしています。
ECサイトの利用方法
- ベースシナリオを実現するECサイトの利用について説明します。利用は顧客の利用と管理者の利用になります。
- 顧客の利用はサイトから商品を注文します。
- 管理者は注文のステータス管理を行います。また在庫管理も行います。
まとめ
- WooCommerceを使えるようになるための第一歩として、もっとも単純な、販売シナリオを定義しました。(ベースシナリオ)
- ベースシナリオを実現するためのEC機能を定義しました。(ベース機能)
- ベース機能を実現するWooCommerceの設定方法を説明しました。
- できたECサイトの使い方も説明しました。
コメントを残す