【なぜWordPressを使うのか】
はじめに
WordPressとは?

Wikipediaから
- GPL(国際標準)に従い配布されるオープンソース(無償で利用できる)である。
- PHPとMySQLを利用したコンテンツマネージメントシステム(CMS)である。
- 2003年にリリースされて以来、定期的にリリースされている。
- 標準添付のテンプレートでカスタマイズが自由にできる。
- コンテンツを自由に追加できる。
- プラグインにより機能が拡張できる。
- 160地域の言語に対応しており、ほぼ全世界の言語に対応している。
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世界で最も使われているホームページを作成するためのオープンソース
WordPressが目指すもの

- WordPressのホームページ(https://wordpress.org/)を見るとWordPressの目指しているものが述べられています。
- インターネットの公共性を追求ること(構築の自由、変更の自由、シェアする自由を追求する)。つまり、誰もが自由、かつ、平等にインターネットを利用できるようにすることを目指しています。
- WordPressを利用する対象は、ITの専門家だけでなく、ITの知識がない全ての人です。そのため、使い勝手の良さも追及しています。(機能を最小限にする。直観的に利用できるようにする。)
- これを実現するためには、オープンソースであることが、必須と考えている。
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ホームぺージを作るための、だれでも自由に利用できる公共のツール(使いやすさを重視)
WordPressの利点

利点 | 内容 |
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コストが安い | オープンソースなので、ソフトウェアの費用が掛からない。 |
品質が良い | 世界中の利用者から報告されるバグ情報に対応しているため、高品質で信頼性が高い。 |
セキュリティが優れている | 世界中の利用者から報告されるセキュリティの脆弱性に対応しているため、安全である。 |
機能が豊富 | WordPress本体はシンプルでコンテンツ作成機能が充実している。機能追加のための無償プラグインが約60,000、また、無償のテーマが、約8,000ある。 |
使いやすい | WordPressの利用対象者は、ITの知識がなくても利用できることを目指しているため、誰でも直観的に使えるようになっている。 |
利用実績が多い | 世界中のホームページの43%がWordPressで構築されている。(2021年) ECサイトも24%以上がWorPressで構築されている。(2021年) |
WordPressの利用方法
WordPressの利用には2つのケースが想定されます。
ケース | 内容 |
---|---|
カスタマイズ前提に利用 | ・WordPress、テーマ、プラグインにはない独自の機能や表示を 実現する場合。 ・カスタマイズの費用が発生。 ・ITの知識が必要。 |
カスタマイズせず利用 | ・WordPress、テーマ、プラグインにある機能を利用して利用。 ・有償のテーマやプラグインを利用しなければ無償。 (無償テーマは8,000以上、無償のプラグインは約60,000ある中 から機能を選択できる。) ・EC機能の無償プラグインも豊富。 ・ITの知識がなくても利用可能。(WordPress、テーマ、プラグインの 使い方を覚える。これはスマホのアプリの使い方を覚えるのと 同じです。) |
よほど独特な機能でなければ、WordPressの機能を利用して、カスタマイズすることなく、高品質で安全なECサイトが構築できます。

WordPressのシステムイメージ

- WordPressのシステムイメージを右図に示します。WordPressもソフトウェアなので、インフラストラクチャはソフトウェアを動かすハードウェアとなります。
- WordPressは本体のWordPressとプラグイン、テーマによって構成されます。それぞれの役割は以下の通りです。
利点 | 内容 |
---|---|
WordPress | ・ホームページの基本機能(ユーザ管理、セキュリティ、 テーマ管理、プラグイン管理) ・コンテンツの編集・管理(固定ページ、投稿ページ、 コメント、メディアファイル) |
テーマ | ・ページの見え方と構成を決めている。(メニュー、 ヘッダー、フッター、ウィジット、全体色など) ・1サイトに1つだけ利用 ・無償のものから有償のものまで存在。 WordPress.orgのサイトでは8千以上の無償テーマから 選択できる。 |
プラグイン | ・機能追加に利用。 ホームページで利用されている ほとんどの機能が追加可能。 ・複数利用可能 ・無償のものから有償のものまで存在。 WordPress.orgのサイトでは5万以上の無償 プラグインが利用可能。 |
EC用プラグイン『WooCommerce』について
- WordPressは、ECサイトだけでなく、あらゆる種類のホームページが構築できます。いろいろな種類のホームページを作成する場合、機能追加にプラグインを利用します。 ECサイトを構築する場合、無償プラグインとしてWooCommerceを利用します。
- WooCommerceはEC用プラグインとして、92%のシェアを誇りダントツです。また、ECサイト全体でも、24%のシェアを誇っています。つまり、世の中のECサイトの1/4が、WordPress+WooCommerceで構築されています。
- WooCommerceを開発しているのはAutomatic社で、この会社のエンジニアの多くがWordPressの開発にも携わっていますので、WordPressの親和性も高いといえます。
- WooCommereは標準的なEC機能を備えていますが、さらに、機能追加するための、WooCommerce向けのプラグインも豊富で、ECに関するあらゆる機能が追加できます。

WordPressでECサイトを構築する場合、WooCommerceの使い方を理解する必要があります。
WordPressによるECサイトの構築・運用手順

- 左図にWordPressによるECサイトの構築と運用手順について示します。
- 『インフラ準備』は、ECサイトのソフトウェアを動かすためのハードウェアの準備です。実際は、市販のレンタルサーバのサービスを購入することとなります。
- 『初期設定』は、ECサイトの構築です。ここでは、WordPress、テーマ、プラグインの使い方を理解する必要があります。プログラミングは不要です。設定と初期のコンテンツを準備するだけです。
- この手順を理解するのに、前提知識はいりません。
- インターネット上に使い方の情報が多くありますので、拾い集めていけば、ITの知識がない方でもできます。
- さなげ山ドットコムでは、『WordPressでECサイト(ショッピングサイト)を作ろう。』のブログシリーズを通して、有益な情報を発信していますので、参考にしてください。
- 『リリース・運用』は、ECサイトの利用となります。運用は販売する商品や規模により、変わります。運用を通して、継続的にECサイトを改善していくことが重要です。
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