- 今回は宿泊予約サイトのシステム構築フェーズを説明します。さらに、サイトの日本語化についても説明します。宿泊予約サイトは機能が多くなりますので、設定する内容も多くなります。設定手順は動画で示しますので何度も見直しながら理解してください。
宿泊予約サイトの基本構成
- WordPressを利用した宿泊予約サイトの基本構成を以下の図にしまします。
- 今回宿泊予約サイトにはプラグインとして『Hotel Booking Lite』を利用します。このプラグインはMotopress社製(米国)で利用実績も多く、最新のWordPressとの互換性も保証されています。
- 『Hotel Booking Lite』の推奨プラグインとして『Contact Form 7』と『Getwid』をインストールします。『Contact Form 7』はメールフォーム用のプラグインです。『Getwid』はページエディタ(グーテンベルグ)の拡張ブロックです。
- テーマは『Palmeria』を利用します。『Hotel Booking Lite』との相性を考慮してもMotopress社製のものを選択します。
- バックアップやセキュリティ対策のプラグインも必要に応じて追加していきます。
インフラとWordPress準備
- 宿泊予約サイトの要件定義が完了したら、インフラストラクチャ(ドメイン、サーバなど)の準備をします。これは、WEBサイトを作成する上では共通の手順となりますので、ブログサイト編で説明した内容を参考にしてください。以下に記事のリンクを示します。
宿泊予約サイトの設定
設定手順
- WordPressの設定
- テーマとプラグインのインストール
- Hotel Booking Liteの設定
- General(一般)の設定
- Accommodation Type(部屋の種類)の登録
- Service(サービスオプション)の設定
- Seasons(季節)の設定(季節により価格が変わる場合)
- Rates(価格)の設定
- Tax &Fees(税金)の設定
- テーマ『Palmeria』の設定
- 固定ページと投稿ページの準備
- ホームページ
- 観光スポット
- 通信サンプル
- お問い合わせページ
- アクセスページ
- プライバシーポリシー
- 宿泊約款ページ
- メニューの作成とホームページの設定
1.WordPressの設定
2.テーマとプラグインのインストール
- まず最初は、1.WordPressの設定、2.テーマとプラグインのインストールについて説明します。今回は宿泊予約サイトのプラグインとしてMotopress社製(米国)の『Hotel Booking Lite』を利用しますので、テーマは同じMotopress社製の『Palmeria』を利用します。また『Hotel Booking Lite』が推奨するプラグインの『Contact Form 7』と『Getwid』をインストロールします。細かい設定手順を以下の図に示します。さらに、動画で具体的な設定内容を説明します。
3.Hotel Booking Liteの設定
- 次に、『Hotel Booking Lite』の設定について説明します。Accommodation Type(お部屋のタイプ)の登録は事前に作成したプランリストをベースに設定します。プランリストサンプルと細かい設定手順を以下の図に示します。さらに、動画で具体的な設定内容を説明します。設定項目が多いので3つの動画に分かれています。
4.テーマ『Palmeria』の設定
5.固定ページと投稿ページの準備
- 次に、4.テーマ『Palmeria』の設定と5.固定ページと投稿ページの準備について説明します。
- ページはページ構成図にあるものを事前に準備しますが、プラン一覧は『Hotel Booking Lite』で準備されているAccommodationsという固定ページを使います。
- 通信は投稿ページを利用しますので、投稿ページに通信というカテゴリを追加します。
- お問い合わせは『Contact Form 7』を利用して作成します。
- ページ構成図と細かい設定手順を以下に示します。さらに、動画で具体的な設定内容を説明します。
6.メニューの作成
最後に、メニューの作成について説明します。細かい設定手順を以下の図に示します。さらに、動画で具体的な設定内容を説明します。
日本語化について
- 『Hotel Booking Lite』は多言語対応ですが、残念ながら日本語の対応はしていません。そのため、サイトの多くが英語表示なっています。そこで、英語を日本語化する必要があります。英語化するポイントは3つあります。
- 固定ページの日本語化
- メールの日本語化
- 日本語の翻訳ファイルの作成
- 以下に順を追って説明していきます。
1.固定ページの日本語化
- これは題名の通り固定ページの英語部分を日本語化します。『Hotel Booking Lite』では事前にいくつかの専用の固定ページが作成されていますが、これらは英語表記となっていますので、その部分を日本語化します。ただし、ほとんどが題名だけです。以下にAccommodationsという固定ページの例を示します。訳す部分は題名のAccommodationsのみです。今回は『お部屋のプラン』と訳しました。
2.メールに日本語化
- メールの日本語化は、顧客と管理者に自動送付されるメールのテンプレートを日本語化します。
- メールのテンプレートは、WordPressの管理画面からAccommodationを選択し、Settingを選ぶとGeneralの画面が開きますが、タグに『Admin Emails』と『Customer Emails』がありますので、ここにメールのテンプレートがあります。 以下にキャンセルメールのテンプレートを示します。%で囲まれた文字列は引数ですので訳しません。
3.日本語の翻訳ファイルの作成
- 日本語の翻訳ファイルの作成は少し複雑となります。上記のページとメールを日本語化すれば、お客様が見る部分は大体日本語になりますが、管理者が使う設定画面やシステムのメッセージなどは英語のままです。これらを日本語化するため、翻訳ファイルを作成します。
- WEBシステムでは多言語対応するため、画面に出す言葉をいろいろな言語に対応できるように引数化しています。この引数は、サイトの言語を指定した際に指定された言語の翻訳ファイルを見て表示します。そこで、日本語の翻訳ファイルがあれば、日本語を表示できます。
- 日本語翻訳ファイルの作成手順
- 引数化したテンプレートは.potという因子が付くファイルとなります。このテンプレートは通常プラグインのディレクトリの中に用意されています。
- .potファイルからPoeditなどの専用エディタで翻訳ファイルを作成します。作成するファイルは、.potファイル(翻訳ファイル)と.moファイル(翻訳ファイルをコンパイルしたファイル)となります。
- この.moファイルをプラグインで指定されているディレクトリに保存するとプラグインはこのファイルを読み込んでテンプレートの言語は翻訳した日本語になります。
- 『Hotel Booking Lite』のテンプレートでは数千語ありますのですべて訳すのは難しいので必要な言葉だけ訳します。
- 以下に翻訳ファイルの作成を動画で示します。
まとめ
WordPressとプラグインHotel Booking Liteを利用した宿泊予約サイトの作成方法について以下の通り説明しました。
- 宿泊予約サイトの基本構成について説明しました。
- 宿泊予約サイトのインフラストラクチャの準備について説明しました。
- 宿泊予約サイトの設定について説明しました。
- WordPressの設定
- テーマとプラグインのインストール
- Hotel Booking Liteの設定General(一般)の設定
- Accommodation Type(部屋の種類)の登録
- Service(サービスオプション)の設定
- Seasons(季節)の設定(季節により価格が変わる場合)
- Rates(価格)の設定
- Tax &Fees(税金)の設定
- テーマ『Palmeria』の設定
- 固定ページと投稿ページの準備ホームページ
- 観光スポット
- 通信サンプル
- お問い合わせページ
- アクセスページ
- プライバシーポリシー
- 宿泊約款ページ
- メニューの作成とホームページの設定
- 日本語化について
- ページの日本語化
- メールの日本語化
- 翻訳ファイルの作成方法
宿泊予約サイトは機能が多くなるため、設定が複雑となります。今回説明した設定をベースに自分で必要な設定を追加することで効率的に宿泊予約サイトを作成することができます。
次回から宿泊予約サイトのリリースと運用について説明していきますのでご期待ください。
本講座では極力簡単に説明していきますが、それでも、わかりにくい点やご意見があれば、記事下のコメント欄、もしくはContactメールでお知らせください。皆さんと一緒にこのコンテンツを作っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
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