はじめに

  1. プラグイン利用の注意事項
    • WordPressの利用では、プラグインによる機能追加は必須です。しかし、プラグインにより、ホームページに不具合が発生するリスクがあります。一般のユーザーは、プラグインの内部プログラムまで確認することはできません。そこで、プラグイン導入後は、サイトの機能が正しく動作するかを確認するようにしましょう。
    • プラグインを導入する際は、事前に必ずバックアップを取りましょう。重大な不具合が発生した場合、元の環境に戻せるようにしましょう。
    • プラグインが正しく動作しない場合は、無効化して利用を中断し、動作の不具合を開発元に連絡するようにします。そうすることで、不具合の解決とプラグインの品質向上につながります。
    • プラグインの選定にあたり、可能な限り、評価が高く、インストール数が多いもの、また、WordPressの最新バージョンで検証済みのものを選択するようにしましょう。
  2. WordPressでの表の作成
    • WordPressで投稿ページや固定ページに表を作成する場合、Gutenbergのテーブルブロックを利用します。しかし、テーブルブロックは機能が少なく、多くのデータを取り扱ったえり、見栄えのよい表を作ることができません。
    • そこで、プラグインを利用することで、おしゃれな表や大量のデータを扱える表を作成でるようになります。さらに、作成した表からグラフが作成できるものもあります。固定ページや投稿ページでは、見栄えのよい比較表やデータ分析結果の表を掲載するのに活用できます。
    • 今回は、いろいろな表やグラフが作成できるプラグイン『TablePress』、『wpDataTables』、『Ninja Tables』、および『Flexible Table Block』について解説します。

プラグインの概要(無償版)

本章では各プラグインの無償版の概要について解説します。

『TablePress』

TablePress
TablePress のTableサンプル
  1. 利用状況
    • 評価は5星で、利用実績は 80万以上と利用数が多い。
    • WordPress の最新バージョンに対応
  2. 開発元
    • Tobias Bathge(フリーランス、独)
  3. 機能
    • 設定もなく、使い方が簡単。
    • ソートの機能あり、テーブルの見出しを上下のどちらにも設定可能
    • 画像、リンク、HTMLの指定など可能
    • 表の幅は自動で設定される。
    • エクスポート、インポートが可能だが日本語は正しく変換されない。
  4. リスク・課題
    • フリーランスのため、長期のサポートにリスクあり。
    • 機能は少ないが、操作性が簡単

『wpDataTables』

wpDataTables
wpDataTables のTableサンプル
  1. 利用状況
    • 評価は4星以上で、利用実績は5万以上
    • WordPress の最新バージョンに対応
  2. 開発元
    • TMS-Plugins(セルビア) 
  3. 機能
    • ソート機能あり。Excelなど外部ファイルをインポートして表を作成できる。メディアライブラリのExcelを置き換えると表もアップデートされる。
    • 表の幅、色、などはExcelのように設定できる。
    • 画像、リンク、HTMLの指定など可能
    • 表のダウンロードが閲覧者でできる(CSV,Excel)。
    • グラフの作成もできる。(Google Chartを利用)
  4. リスク・課題
    • 無償版でも機能は十分で推奨プラグイン
wpDataTables のChartサンプル

『Ninja Tables』

Ninja Tables
Ninja TablesのTableサンプル
  1. 利用状況
    • 評価は4星以上で、利用実績は7万以上
    • WordPress の最新バージョンに対応
  2. 開発元
    • WPManageNinja LLC(USA) 
  3. 機能
    • ソート機能あり。CSVなど外部ファイルをインポートして表を作成できる。
    • 表の幅はExcelのように設定できるが、文字の位置が調整できない。
    • リンク、HTMLの指定が可能だが、画像は有償版が必要
    • 表のダウンロードが閲覧者ができる(CSV)。
    • Ninja Chartsを利用すればグラフの作成もできる。(Google Chart、Chats JSを利用)
  4. リスク・課題
    • 無償版では機能が少ない。
Ninja Tables s のChartサンプル

『Flexible Table Block』

Flexible Table Block
Flexible Table BlockのTableサンプル
  1. 利用状況
    • 評価は4星以上で、利用実績は400以上で利用実績が他より少ない。
    • WordPress の最新バージョンに対応
  2. 開発元
    • Tetsuaki Hamano(フリーランス、日本)
  3. 機能
    • 表の幅は、結合、追加などがGutenbergのブロックの操作で可能
    • 境界線を複数のパターンで選択できる。
    • インポート、エクスポートはできない。
    • 画像、リンク、HTMLの指定など可能
    • 日本人の開発で情報が入手しやすい。
  4. リスク・課題
    • フリーランスのため、長期のサポートにリスクあり。
    • 見栄えのよい表を作成できる

プラグイン『 wpDataTables 』と 『Flexible Table Blocks』 の利用方法

本章では推奨するプラグイン 『 wpDataTables』と見栄えのよい表が作成できるFlexible Table Blocks の利用法を説明します。

wpDataTables

  1. wpDataTablesのインストールと設定
    • wpDataTablesのインストールと有効化
    • wpDataTablesの設定
      • Language(Japanese)
  2. Simple Tableの作成
  3. 投稿ページへのTableの貼り付け
  1. Data Table Linkedの作成(Excelから表の作成)
    • Excelの読み込み
    • Tableの見栄え修正
  2. Create Chart(グラフの作成)
    • Google Chartの選択
    • Tableの選択
    • Dataの選択
  3. 投稿ページへのTableとChartの貼り付け

      wpDataTables の使い方 その1
      wpDataTables の使い方 その2

Flexible Table Block

  1. Flexible Table Blockのインストール
  2. Tableの作成
  3. 投稿ページへの貼り付け

   Flexible Table Block の使い方

まとめ

  • ホームページで、Table(表)やChart(グラフ)を作成するプラグイン『TablePress』、『wpDataTables』、『Ninja Tables』、および『Flexible Table Block』について解説しました。
  • 推奨プラグインである『wpDataTables』と日本製の『Flexible Table Block』の具体的な操作方法についても解説しました。
  • 多くのデータがソートできたり、グラフ表示したり、見栄えのよい表を表示したいページ作成に活用してください。

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