大相撲秋場所が終わりました。 関脇正代の優勝という結果でした。最後まで大関と優勝争いを演じましたので順当な結果ではないかと思います。翔猿や下位の力士の活躍も目立ち大いに盛り上がったのではと感じました。

ところで、今場所の大きな問題は初日から二横綱が休場しているということではないでしょうか。まして最近は横綱がそろって場所を終えたことがありません。たまに出てきて優勝する横綱とは一体どういう意味があるのかということです。賞金を稼ぐスポーツでは自分の狙った大会に照準を合わせ体調と気力を整え優勝を狙うというのは普通にあります。

しかし、大相撲は国技といいますが基本は興行です。お客様に見せて、応援してもらってなんぼの世界です。つまり、お客に見せることが大変重要なポイントとなります。これは、明らかに他のプロスポーツとは違います。そのため、お客に対して土俵に上がらないといことはプロの力士としてこの重要なポイントを放棄していると言わざるを得ません。たまに出てきて優勝する横綱が本物の横綱なのか疑問に感じざるを得ません。

ただし、けがの問題も深刻です。最近は怪我が多く、長期にわたり休場し、下まで落ちて、また上がってくるというケースが多くみられるようになりました。力士にとって、その地位は、生活に直結しています。ですから、けがは死活問題なのです。この問題を解決することは今日の大相撲にとっては大変重要なことです。相撲は格闘技なのでけがは付き物ですので大変難しい問題であると考えられます。かなり、専門的な検討が必要ではないかと思います。

長い歴史を持つ大相撲が今後も継続して盛り上がっていくためには、けがの問題、そして、何より横綱とはどうあるべきなのかについて考えていかねばならないと思います。一人の相撲ファンとして相撲協会が、このような課題を早く解決してくれることを期待する秋場所の終わりでした。


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